東武東上線に貼られていた和光大学の中吊り広告です。このシリーズのポスター広告はいつも好きで読んでいますが、この教授の言っていることはハッとさせられます。
例えばネットで過去に論争になったセブンイレブンのセブンカフェのマシン。説明書が無くても自然と使えてしまう、…とは言い難いですが、以下のマシンは左が神奈川県南町田のセブンのマシン、右が東京都中目黒のマシンです。
シンプルでそぎ落としたデザインのマシンは、ちょっと時代が早すぎたのかもしれません。デザイナーとしては和光大学入学から勉強し直しなのかと思います。
↓以下、中吊りポスターより引用のキャッチ、コピー
いいデザインは
説明書を
無意味にする。
ところで、
いいデザインってなんだろう?
川間先生、教えてください。
デザインとは、
色やカタチの美しさと思っていませんか。
でもそれは、デザインのほんの一部です。
デザインは人の無意識にあるものを
意識化することだと思います。
たとえば、電子レンジのデザインするとき。
ユーザーにストレスを与えないか?
色やカタチは機能的か?
人間の行動を想像し、
見えないルールをあぶり出すことが大切です。
説明書を読みこまなくても
自然と使えてしまうカタチを描く。
言い換えれば、
モノと人の間に自然な会話を成立させること。
そこにデザインの真骨頂があると
私は考えています。
芸術学科
教授 川間哲夫